還暦前にたどり着いた、新しい「趣味」の形
僕は今、無趣味です。 10年ほど前は、はっきりと「趣味はYouTube」だと言えました。当時は、商品レビューをして誰かに紹介することを楽しみに活動していたからです。 でも今は、その感覚が全くなくなってしまいました。 毎日会社へ行き、帰って、食事をして、風呂に入り、寝る。そんな「普通」の生活が続いています。かつての「動画を投稿しなきゃ」という強迫観念もなくなり、のんびりとした時間を過ごせています。 ただ、この穏やかな時間の中で、これからの生きがいとも言えるような趣味が欲しくなってきたのです。 そこが最難関でした。 これから先のことを考えると、物は増やしたくない。つまり、不必要な買い物はしたくないのです。そうなると、商品紹介のような動画撮影は選択肢から消えます。 プラモデルやDIYも考えましたが、作りたいものがあるわけでも、直すべき壁があるわけでもない。ブログでの日記も続けられそうですが、それを「趣味」と呼べるほど情熱を傾けられるかと言えば、少し違う気がしました。 そんな自問自答の中で、ふと一つの記憶が蘇りました。 「原点回帰」としての動画制作です。 高校時代、僕は映画研究部でした。 当時は8ミリビデオではなく、8ミリフィルム。カートリッジをセットして、たった3分間しか撮れないカメラです。 フィルム代と現像代を合わせると、3分間で約3,000円。1分間で1,000円もかかる計算です。クラブ活動費は貴重ですから、失敗は許されません。撮影前には入念に準備し、台本を書き、カット割りを考えました。 撮影が成功したかどうかも、数日後に現像が上がるまで分かりません。あの頃の、日常の中にある独特な緊張感。あの感覚をもう一度取り戻して、YouTubeに向き合ってみたいと思ったのです。 僕は撮影剤もほとんど手放して、現在はiPhone 16だけを使っています。このiPhoneだけでどれだけのことができるのかを試すのも探究心の一つとして、趣味の一役になりそうです。 Gemini生成のイメージ画像 最近の僕は、かなりラフな投稿を続けていました。 普通の人間ですから、毎日面白いことなんて起こりません。結果として、単なる語りや日記のような動画ばかりになっていました。 しかし、趣味は自分自身が楽しむものであると同時に、誰かに見てもらってこそ喜びが生まれる側面もあります。 「何かの事柄」を追いかける...