ペットショップでの生体販売、なぜなくしたいのか?

 


ペットショップでの生体販売、なぜなくしたいのか?

ペットショップに並ぶ子犬や子猫たち。その愛らしい姿に心を奪われる人は少なくないでしょう。しかし、その背景にある「生体販売」というビジネスモデルには、目を背けられない多くの問題が潜んでいます。今回は、なぜペットショップでの生体販売をなくしたいのか、その理由を深く掘り下げて考えてみましょう。

命を「生産」し続けることへの疑問

「商売として動物の命を生産し続けているのは人としてどうなのか」。この問いは、生体販売の根幹に関わる問題です。動物たちは、まるで工場製品のように繁殖され、商品として扱われています。狭いケージの中で生涯を終える繁殖犬や繁殖猫の存在、無理な交配による遺伝性疾患の増加など、その実態は決して美しいものではありません。お金のために命を生み出し続けることへの疑問が拭えません。

癒しの「道具」としての命への違和感

現代社会において、ペットは私たちに安らぎや喜びを与えてくれるかけがえのない存在です。しかし、その「癒し」を得るために命を「作り続けている」ということに違和感を覚えます。動物は感情を持ち、痛みを感じる生き物です。彼らを人間の都合の良い「道具」として扱うことは、果たして正しいことなのでしょうか。ブームになった動物が飽きられ、簡単に捨てられてしまう現実を見るにつけ、この違和感は一層深まります。

命に「値段」をつけることへの問いかけ

「命に値段をつけて販売していることへの疑問」。これもまた、生体販売の大きな問題点です。血統書付きの希少な犬種には高値がつけられ、そうでない子には安値がつけられる。命の価値が、品種や見た目、流行によって変動する現状は、生命に対する尊厳を著しく損なっていると言えるでしょう。私たちは本当に、命の価値を金銭で測って良いのでしょうか。

ペットショップの「補充」が続く現実

ペットショップで動物が購入されると、その場所にはすぐに新しい子犬や子猫が「補充」されます。これは、まるで在庫が減ったら補充される商品のように、命が扱われていることを意味します。この「補充」がある限り、繁殖業者での命の生産は止まりません。私たちがペットショップで動物を飼うことは、結果的にこの生産サイクルを維持することにつながってしまうのです。

動物保護施設や保健所にいる「かわいそうな動物」たち

私たちがペットショップで新しい命を探している間にも、動物保護施設や保健所には、飼い主のいない多くの動物たちが収容されています。様々な事情で保護された犬や猫たちは、新しい家族との出会いを待ちながら、限られたスペースで日々を過ごしています。彼らの中には、元は誰かに愛されていた子たちもいれば、生まれつきのハンディキャップを抱えている子もいます。

彼らの存在を決して忘れてはいけません。ペットショップで命を「購入する」ことだけが選択肢ではないことを知ってほしいのです。


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