【無料版】Microsoft Copilot Smart(GPT‑5)|iPhoneで試す3モード比較とGemini・ChatGPTとの違い
Microsoft Copilotに新しく搭載されたSmart(GPT‑5)モードを、iPhoneアプリの無料版で実際に試してみました。
Quick・Think Deeperとの違いや使い分け、Google GeminiやChatGPTとの検索精度・特徴の差まで、複数回のやり取りを通じて検証。
疑問点はその場でCopilotに確認しながら文章を組み立てた、リアルな体験レビューです。
「無料版でどこまでできるのか?」「他サービスと比べて何が強みで、何が弱点なのか?」を知りたい方に向けて、実践的な情報をまとめました。
1. Smart(GPT‑5)モードを試してみた感想
Smartモードは、質問の複雑さに応じて思考の深さを自動調整してくれるのが特徴です。 実際に使ってみると、Think Deeper並みの深さを持ちながら、曖昧な質問でも文脈を補完してくれる柔軟性がありました。
実際の質問例
「制度誤解の図解整理をしたい。どこから切り込むべきですか?」
回答傾向
- 前提条件を推測して補足します
- 複数の切り口を提示します(制度背景・読者心理・情報設計など)
- 必要に応じて構造化してくれます
利点
- 曖昧な問いでも文脈を補完してくれます
- 長文や複雑なテーマに強いです
- Think Deeperより柔軟性が高く、会話しながら整理できる感覚があります
欠点
- 応答がやや遅くなることがあります
- 論点が広がりすぎる場合は、意図を明示しないと焦点がぼやけます
補足感想 この新しく搭載されたSmartというモードは、意外とブログを書くときに、Google GeminiとGoogleドキュメントを組み合わせるよりも良いかもしれません。 もちろん、しばらく使い込んでみないと最終的な評価はできませんが、文章構成やアイデア整理の柔軟さはかなり魅力的に感じます。
2. GPT‑5はChatGPTなのか?
Smartモードの中身はOpenAIの最新モデル「GPT‑5」です。 これはChatGPTの内部でも使われている最高性能モデルで、従来のGPT‑4よりも推論力・速度・長文処理能力が大きく向上しています。 つまり、GPT‑5はChatGPTの中で使われるAIモデルの名前であり、ChatGPTはそのモデルを利用するサービスの名称です。
iPhone版CopilotのQuickやThink Deeperも同じGPT‑5をベースにしており、モードの違いは応答の深さや柔軟性の設定によるものです。
3. 無料で使える3モードの比較(iPhone版)
| モード | 特性 | 利点 | 欠点 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|---|
| 🟢 Quick | 最速応答。軽い質問や雑談向け | 即答性・テンポの良さ/短時間で複数質問が可能 | 深掘り不可/情報の網羅性が低いことがあります | 構文確認・軽い質問 |
| 🟡 Think Deeper | 最大30秒で深掘り | 論理的・多角的分析/構造化された回答 | 応答が遅い/情報量が多く読解負荷があります | 制度解説・構造分析 |
| 🧠 Smart(GPT‑5) | 柔軟かつ高度な推論 | 曖昧な問いにも対応/長文・複雑テーマに強い | やや遅い/論点が広がりすぎる場合があります | 抽象テーマ・複雑比較 |
4. Microsoft Copilot・Google Gemini・ChatGPTの比較(無料利用時)
Copilotが優れている点
- Bing検索との統合で最新情報を取得しながら回答できる
- 業務寄りの文章生成が得意(説明文・要約・構造化など)
- 画像生成(DALL·E 3)が無料で利用可能
Copilotが劣る点
- 創作や物語生成の自由度はChatGPTにやや劣る
- 速報性やニュース要約はGoogle Geminiの方が早い場合がある
- アプリ単体の軽快さは他サービスに比べるとやや重め
Bing検索とGoogle検索の違い
- Bing検索(Copilot連携)は、検索結果に情報源リンクを明示しやすく、AI回答と組み合わせて提示するのが得意です。SEO評価基準もGoogleとは異なり、SNSシェア数や滞在時間などを重視する傾向があります。
- Google検索は、インデックスの広さと更新頻度が非常に高く、特に速報性やニュース分野で強みがあります。検索アルゴリズムは関連性と質を重視し、情報の網羅性に優れます。
ChatGPTの検索と最新性
現在のChatGPT(無料版を含む)は、GPT‑5 miniなどの軽量モデルでもその場でWeb検索を行い、最新情報を取得できるようになっています。 この検索はBing経由で行われるため、Copilotと同様に最新情報を反映できますが、Google検索と比べるとインデックスや更新頻度に差がある場合があります。 つまり、「AIが検索してくれる=常に超最新版」ではないという点は理解しておく必要があります。
5. 実践的な使い分け例(iPhoneでの運用)
- Quick:BloggerやWordPressのOGPタグ記述方法など、即答が欲しい場面
- Think Deeper:PR表記と読者体験の関係分析など、構造的な考察が必要な場面
- Smart:制度誤解の図解整理やSEO構造比較など、曖昧なテーマや複雑な比較が必要な場面
6. 有料版でできること(参考)
無料版ではMicrosoft 365アプリとの直接連携はできません。 有料版(Copilot Pro または Microsoft 365 Copilot)になると、以下の機能が追加されます。
- Word:文書の要約、草案作成、文章のトーン変更
- Excel:自然言語でのデータ分析、グラフ作成、数式生成
- PowerPoint:テキストや他ファイルからのスライド自動生成
- Outlook:メールの要約、返信文の自動作成
- Teams:会議のリアルタイム要約、議事録作成
- OneDriveやSharePoint内のファイル検索・要約
- Microsoft Graph経由で自分のアカウント内データを活用
7. まとめ
Smart(GPT‑5)モードは、Think Deeperの深さとQuickの柔軟性を兼ね備えた万能型です。 無料版でも十分に実用的ですが、Microsoft 365との連携や高度な業務支援は有料版でのみ可能です。 また、Bing検索とGoogle検索には特性の違いがあり、ChatGPTも無料版で検索できるものの、常に超最新版とは限らないため、情報の鮮度や範囲を意識した使い分けが重要です。
なお、この記事はCopilotのSmart(GPT‑5)モードを使い、iPhone上で複数回のやり取りを行いながら、疑問点をその都度確認しつつ作成した文章をそのまま掲載しています。実際の対話を通じて得られた知見をもとにまとめています。
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