僕の執筆環境はポメラからChromebookへ。ブログもYouTubeも捗るAI活用術
「ブログを書きたいけど、なかなか文章がまとまらない」「アイデアは浮かぶのに、書き始めるのが億劫になる」…かつての僕もそうでした。完璧な文章を最初から書こうとすると、どうしても手が止まってしまうんですよね。
Chromebookをポメラ代わりに導入したら、そんな悩みが嘘のように消え、ブログの執筆が進み、YouTubeの動画撮影もやりやすくなったという僕自身の体験談です。
私はかつてのポメラ愛好者でした。DM5、10、11、20、100、200と、歴代のポメラを使ってきた生粋のポメラ愛好家でした。ブログや小説を書くのに、外部のノイズをシャットアウトして執筆に集中できるポメラは、本当に素晴らしい端末でした。
書き出す文字がすべて自分の言葉になる喜びは、書く人にとって何物にも代えがたいものです。しかし、ポメラでの執筆には一つの大きな壁がありました。それは、「調べる」という行為です。
執筆中に何かを調べたくなったら、一度ポメラから離れてスマホやPCに持ち替える必要があります。そして、そこで得た情報をポメラの記事に取り込むのは非常に面倒で、実質的に不可能に近い作業でした。
さらに、新型が出るたびに価格が高騰し、もはや気軽に手が出せる価格ではなくなってしまったことも、ポメラから離れた理由の一つで、しばらくはスマホやノートパソコンで執筆をしましたが、億劫になり更新が止まっていました。
そんな私が、今回改めてChromebookを導入したところ、ブログ執筆が驚くほどはかどり、さらにはYouTube動画の作成までスムーズに行えるようになったんです。
なぜ今、Chromebookなのか?
以前にもChromebookを試したことはありましたが、その時はあまり本腰を入れてブログを書いていなかったこともあり、良さに気づくことはありませんでした。
しかし、最近では生成AIが当たり前になり、執筆の環境が大きく変わりました。
頭の中にあるアイデアをゼロから文章にする作業は、書く人にとって最も大変な作業の一つです。でも、生成AIを使えば、そのハードルがグッと下がります。思い浮かんだキーワードをAIに投げかけるだけで、文章の骨組みを作ってくれる。これを使わない手はありません。
スマートフォンでもAIは使えますが、画面が小さく作業しにくい。かといって、いちいちノートPCを立ち上げるのも面倒。そこで中古のChromebookを調べてみたところ、驚くほど安く手に入るではありませんか。
今回私が手に入れたのは、GIGAスクール構想で使われていたリースアップ品の中古Chromebook ASUS c214ma-ga0029です。全国の小中学校に配られた端末が、リース期間を終えて中古市場に大量に流れ込んでいるため、信じられないくらい安く手に入るのです。RAM4GB、ストレージ32GBという最低限のスペックですが、ブログを書く分にはまったく問題ありません。
中古品はamazonでも売っていますが、メルカリとかイオシスのほうが安いかもです。
Chromebook×生成AIで執筆が劇的に変わる
Chromebookは**「起動の速さ」**が大きな魅力です。これはポメラに通じるものがあります。「書きたい!」と思ったら、すぐに書き始められる。そこに、強力なインターネットの力が加わるのです。
私は、このChromebookと生成AI(Google Gemini)を組み合わせて執筆しています。
- AIに音声入力でアイデアを投げるブラウザ上でGeminiにアクセスし、Dictanoteという音声認識サービスを使って、思いついたことをどんどん音声入力していきます。「えーと、今日は...」「こんな感じで...」という独り言のような言葉でも、Dictanoteはすべて文字にしてくれます。頭の中のモヤモヤをそのままアウトプットできるので、最初の「ゼロからイチ」を作る作業が驚くほど楽になります。
- AIが文章の骨組みを作るDictanoteに書き出した文章をGeminiにコピー・ペーストして投げると、ブログ記事の土台となる文章を作成してくれます。AIは、まるで文章の「足場」を組んでくれる職人さんのようです。音声入力で投げかけた雑なアイデアを元に、しっかりとした骨格を作ってくれます。その足場の上で、私たちは自分の言葉や考えを肉付けしていけばいいんです。
- 音声入力で修正・加筆AIが作った文章に対して、自分の考えと違う部分や追加したい部分があれば、再び音声入力で修正を指示します。このやり取りを繰り返すことで、あっという間に記事が完成します。特にGeminiのCanvas(対話型編集画面)は、まるで有能なアシスタントと共同作業しているかのように編集がしやすいのが特徴です。AIとの会話形式で「この部分、もっと面白くして」「ここは小学生にもわかるように」といったざっくりした指示でも、AIが意図を汲み取って調整してくれるので、まるでキャッチボールをするように文章を仕上げていけます。
- GeminiにCanvasの文章の校正と推敲を指示する完成した文章はそのままブログに投稿しても問題ありませんが、さらに品質を高めるために、もう一歩踏み込みます。GeminiのCanvas上で「この文章を読者が読みやすいように校正してください」と指示を出します。具体的には、「誤字脱字がないか確認」「不自然な表現を修正」「専門用語をより分かりやすい言葉に」「句読点の位置を調整」といった具体的な指示を出すことで、文章の精度を飛躍的に向上させることができます。これは、まるでプロの編集者が隣にいるかのようです。
この方法なら、アイデアを文章化するまでの手間が劇的に減り、本当に「書きたい」という気持ちをそのまま記事にすることができます。
記事作成から公開までをAIで自動化
さらに、このやり方は記事の完成で終わりません。
- URL、カテゴリー、タグの生成完成した記事に対して、Geminiのチャットでそのまま「SEOを考慮したURL、カテゴリー、タグを考えて」と指示します。すると、チャットを通じて適切なものを提案してくれます。
- アイキャッチ画像の生成画像生成はCanvas内ではできないため、別のチャット欄で指示を出す必要があります。「記事に最適な写実的な横長の画像を」「企業ロゴや商品パッケージは入れずに」などと指示すれば、ブログのアイキャッチ画像も作ってくれます。さらに、画像のタイトルや説明文まで一緒に生成してくれるので、あとはコピペするだけです。完成した画像はcanvaで画像編集し、ダウンロードしてブログに使います。
- 関連記事の自動ピックアップ公開した記事のURLをNotebookLMに貼り付ければ、過去の投稿の中から関連性の高い記事を自動でピックアップしてくれます。NotebookLMは、Googleが提供している個人向けの無料AIサービスです。自分のブログ記事をアップロードして記憶させることができ、その内容をAIが学習して蓄積していきます。**ただし、NotebookLMは初回に読み込んだURLの記事内容を記憶するため、元の記事を更新しても自動では記憶が書き換えられない点に注意が必要です。**新しい記事を書く際には、そのデータベースの中から関連する情報を自動的に抽出してくれるので、読者の回遊率を上げるのに非常に役立ちます。
ブログからYouTubeへの展開もスムーズに
執筆したブログ記事を元に、また別のYouTube専用の台本ブログを作ることができます。この方法で作成した記事は、特に解説動画の台本として非常に役立ちます。
- YouTube向け台本を生成 Geminiに「このブログ記事を元に、YouTubeの8分程度のトーク動画の台本を作って」と依頼します。文字数で言えば約2,400字程度ですね。
- 台本を読みながら撮影できあがった台本を読みながらiPhoneで撮影。ブログに掲載した画像や図をピクチャーインピクチャーで挿入すれば、一本の動画が完成します。
- ブログへの誘導も忘れずに 動画内で「詳しいことはブログに書いています」と伝え、概要欄にブログ記事のURLを貼れば、ブログとYouTubeの相乗効果も期待できます。更に深い内容は元の記事を貼る事により、YouTube→YouTube台本ブログ→元ブログ記事→関連ブログ記事、という誘導が可能になります。
結論:Chromebookはポメラ愛好者にとって最高の選択肢
ポメラが持つ「執筆に集中できる」という強みはそのままに、インターネットという強力な武器を手に入れたのがChromebookです。
ポメラで執筆に集中し、スマホで調べるという二度手間から解放され、さらに生成AIの力を借りてゼロからの執筆を劇的に効率化できます。
もし、ポメラのシンプルさは好きだけど、執筆の効率に悩んでいるなら、Chromebookを試してみてはいかがでしょうか? きっと、あなたの執筆環境を劇的に変えてくれるはずです。
コメント
コメントを投稿