ポメラ愛用者がなぜChromebookに乗り換えたのか?ミニマリスト的デバイス選びの結論



 「書くこと」に集中したいとき、余計な機能や煩わしさは邪魔でしかありません。

かつて、私はキングジムのポメラという、文章を書くことに特化したデバイスを深く愛用していました。物理的にネットに繋がらないことで通知やウェブサイトの誘惑から完全に解放され、電源を押した瞬間にすぐに書き始められる圧倒的な即時性が最大の魅力でした。

しかし、そのポメラが壊れてからは、ブログの更新がとても億劫になってしまいました。高価な中古品には手が出ず、数年間はノートパソコンやスマートフォンで代用していましたが、ポメラのようにサッと書き出せないため、更新は気が向いた時だけになっていました。

最近のAIの進化は、そんな私の執筆スタイルを大きく変えました。iPhoneで書いた下書きをAIに構成させるという新しいやり方が、想像以上にスムーズで、ブログ更新が以前よりはかどっている事実があります。

そこで私は考えました。このスタイルにChromebookを追加すれば、さらに効率が上がるのではないか。ポメラのコンセプトである「集中できる環境」と、AIの「効率性」を両立できる新しいデバイスとして、Chromebookが最適な選択肢だと確信したのです。

この記事は、かつてポメラ愛用者だった私がなぜChromebookを選んだのか、その具体的な理由を、自分の実体験を交えながら記録として残しておこうと思います。

1. ポメラに似た使用感:シンプルさと圧倒的な即時性

WindowsやMacのノートパソコンが多機能ゆえに起動や操作が複雑になる一方で、Chromebookはポメラのシンプルさを知る私にとって非常に快適でした。OSがChromeブラウザと必要最低限の機能に特化しているため、電源ボタンを押してからわずか数秒で起動し、すぐに作業を開始できます。これは、ポメラの「書くぞ!」という衝動を逃さない感覚に驚くほど似ています。

中古で購入した私のChromebookは、決してサクサク動くわけではありません。動作に一瞬の間がありますが、それが不快ではないのです。まるで電子ペーパー端末のような、画面の切り替えにわずかな間がある使用感が、かえって集中を途切れさせません。このわずかな待ち時間さえも、私にとっては「書く」という行為の一部になっています。

2. AIとの完璧な相性:執筆を加速させる新しいワークフロー

AIが発達した現代において、ブログの構成や編集作業は格段に楽になりました。そして、ChromebookはAIとの連携において、スマートフォンの不便さを解消する最適なデバイスでした。

外出先での音声入力は難しい環境が多く、結局フリック入力に頼ってしまっていました。ですが、Chromebookであれば物理キーボードで高速に文章を打ち込めます。さらに、AIであるGeminiのキャンバスをこのChromebookで試したところ、その使いやすさに驚きました。左側にチャット、右側にキャンバス画面が表示されるレイアウトはとても分かりやすく、修正した部分が範囲指定で一目でわかります。これはスマートフォンでは体験できない、非常に快適な環境です。

高価な高性能ノートパソコンは必要なく、手頃なハードウェアでAIの力を最大限に引き出せます。ポメラの中古品が未だに高値で取引されているのに対し、Chromebookはポメラの中古相場の5分の1程度で、ポメラ以上の性能を持つ機種が手に入ったのも、大きなメリットでした。

3. 過剰な装備からの脱却:ミニマリスト的な視点と堅牢性

ノートパソコンからの乗り換えには、ほんの少しですが、ミニマリスト的な要素もあるのかもしれません。年齢を重ねるにつれてものを減らしたい気持ちが大きくなり、何かを買ったら何かを手放すという循環が生まれてきています。

YouTube動画の編集など、高負荷な作業はiPhoneでほとんど完結しています。私にとって、多機能なノートパソコンは過剰な装備に思えてきました。このChromebookは、どうしてもパソコンが必要になる細かい作業をすべて賄えるため、結果的に重装備から軽装備に変えることができました。

そして、今回メルカリで購入したのは、学校で使われていたギガ構想向けのミルスペック対応モデルで、ノートパソコンのように華奢ではありません。中古品ながらバッテリーの持ちも8時間程度あり、実用上は全く問題ありませんでした。ポメラのような堅牢性も兼ね備えているので、安心して持ち運べることも選んだ大きな理由の一つです。

まとめ

「書くこと」に集中するためにポメラを選んだ私が、AIという強力な相棒を得てたどり着いた結論がChromebookでした。

ノートパソコンの「多機能性」を、「クラウドでの作業に特化する」という形で再定義したChromebookは、即時性、安全性、そしてAIとの連携という独自の価値を提供してくれました。それは、単なるデバイスの乗り換えではなく、私の働き方や思考プロセスを変えることにも繋がりました。

これは、私のデバイス選びの記録です。同じような悩みを持つ誰かのヒントになれば幸いです。

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