違法アップロードされた動画を観る、何がいけないの?
あまりにも違法アップロードを賛美する人が多いのでブログに書きます。
あなたが見ているその映像、誰かの大切な「作品」です
「違法アップロードされた動画を観る、何がいけないの?」
そう思っている人は、もしかしたら少なくないのかもしれません。YouTubeやX(旧Twitter)などで、テレビ番組や映画、アニメのワンシーンが違法にアップロードされているのを目にする機会は増えました。クリックひとつで無料で観られる手軽さに、「ラッキー」「便利」と感じる人もいるかもしれません。
しかし、その「便利さ」の裏には、大きな問題が隠されています。
あなたが見ているその映像は、盗まれたものかもしれない
私たちがネット上で見かける、本来有料であるはずのコンテンツ。そのほとんどは、制作者の許可なく違法にコピーされ、アップロードされたものです。
これは、お店から商品を盗んで無料で配っているのと同じ行為です。もしあなたが心を込めて作ったものが、誰かに勝手に持ち出され、タダで配られていたらどう感じるでしょうか?
「たかが映像や画像」と思うかもしれませんが、そこにはクリエイターたちの時間、才能、そして生活がかかっています。私たちが無料で消費するたびに、彼らから正当な報酬を奪っていることになります。あなたは無意識のうちに、盗品の消費者になっているかもしれないのです。
なぜ無料で観てはいけないのか?
映画館で映画を観たり、動画配信サービスにお金を払ったり、DVDを購入したりすることで、私たちは作品を楽しんでいます。なぜお金を払う必要があるのでしょうか?それは、作品には制作に莫大な費用と労力がかかっているからです。
監督や脚本家、俳優、声優、アニメーター、音響、照明、美術など、多くのプロフェッショナルが何ヶ月、何年もの時間を費やして一つの作品を作り上げています。その人たちの生活は、私たちが支払うお金によって支えられています。
違法にアップロードされた動画を無料で観ることは、本来支払われるべきお金を、制作者から盗んでいるのと同じことです。それは泥棒と同じ行為であり、作品作りに携わった人たちの努力や情熱を踏みにじる行為にほかなりません。
違法アップロードがもたらす深刻な影響
違法アップロードされた動画を観る人が増えると、どうなるでしょうか?
* 新しい作品が作られなくなる:制作費を回収できなければ、次の作品を作るための資金がなくなってしまいます。
* クリエイターが夢を諦める:報われない仕事に、情熱を失ってしまうクリエイターが増えてしまいます。
* エンターテインメント業界全体の衰退:日本の素晴らしいコンテンツ文化が、未来へと受け継がれなくなってしまうかもしれません。
私たちが無料で作品を消費すればするほど、自分たちが愛する作品が、そしてそれを生み出す文化そのものが、少しずつ消えていくのです。
見る側と作る側、どちらが悪いのか?
「違法にアップロードした人が一番悪いのでは?」と思う人もいるかもしれません。確かにアップロードした人には、違法行為に対する責任があります。しかし、違法アップロードされたコンテンツをあえて選んで消費する私たちにも責任があります。
需要があるからこそ、供給が止まらない。違法にアップロードされた動画を観る人がいなくなれば、アップロードする意味もなくなっていくでしょう。私たちは「観る側」であると同時に、「作り手」を支える大切な存在なのです。
私たちにできること
「罪の意識なんてない」という人たちにどうすれば伝わるのか?それは、私たちが行動で示すことが最も効果的な方法かもしれません。
* 違法アップロードされた動画を観ない:これが最も大切です。違法なコンテンツには手を出さないという強い意志を持ちましょう。
* SNSなどでシェアしない:友人や知人が違法動画をシェアしているのを見かけたら、安易に拡散せず、その問題点を伝えてみましょう。
* 正規のサービスを利用する:月額制の動画配信サービスを利用したり、DVDやBlu-rayを購入したりすることで、作品を応援しましょう。
私たちの行動ひとつひとつが、クリエイターの未来を、そして私たちが大好きなコンテンツ文化を守ることにつながります。
あなたが見ているその作品は、誰かの人生の一部であり、努力の結晶です。その価値を、もう一度考えてみませんか?
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